【施工例】№1 保陽ビル塗装~低圧注入~
マンションの塗装のご依頼を頂きました。
塗装をするにあたってひび割れの補修をするのに今回は低圧注入工法を行いました。
低圧注入工法について
専用の器具を用いてゴムの復元力等を利用し、ひび割れ内部にエポキシ樹脂等の補修材を加圧し注入する補修方法になります。
工程として、まずはひび割れや目に見えない塗膜の浮き等を確認するためにサーモグラフィーや打診棒で全体を調べます。
打診棒とはモルタル仕上げ面や塗装面を調査する場合は、先端の部分で軽く叩くと、内部が「空っぽ」のような軽くて高い音がします。タイル面の場合は叩くのではなく、こするように転がすと下地から浮いている音がします。このように塗膜のひび割れや浮きなどが正確にわかります。
ひび割れの幅や塗膜の浮きの確認を行ったらひび割れに注入する補修材を選びます。
ひび割れの表面をきれいにするために一度ワイヤーブラシで清掃し、注入孔となる座金が入りやすいように穴を空けます。
専用のシーリング材を用いてひび割れに沿って取り付けます。
次にひび割れ内部にきちんと加圧できるよう、隙間等を専用のシーリング材で塞ぎ注入準備が完了します。
シーリング材が硬化したら専用の器具「コニシ」シリンダーに補修材を注入し、座金に取り付け。
この状態で補修材が硬化するまでの間、時間をかけてゆっくりと注入していきます。
注入開始から24時間程度経過した後に、シリンダーと座金の撤去を行ったら低圧注入工法での補修は完了となります。座金の撤去の際に塗装面まで剝がれてしまうことがありますがその後しっかりと塗装で仕上げていきます。
今回はひび割れによる低圧注入工法の工程を説明させて頂きました。
次回は高圧洗浄から養生、塗装までの工程を分けて更新いたします。