【施工例】№2 保陽ビル塗装~塗装の様子とベランダ床防水~

前回は打診検査とサーモグラフィーで雨漏れの確認とひび割れや浮いている壁に低圧注入工法を載せましたが、今回は塗装とベランダの床防水の様子を説明します。

塗装を始める前に足場を組み立てていきます。足場は職人の安全を守り、安定した環境で施工を行ってもらうため、家やマンションでの工事では無くてはならない大事なものです。

足場の組み立てが終り、次は高圧洗浄と下地調整に入ります。

外壁塗装の高圧洗浄では、高圧洗浄機を使用して、外壁に付着した汚れや傷んだ旧塗膜などを洗い流します。

外壁塗装に高圧洗浄は絶対に必要です。仮に高圧洗浄をせずに塗装をすれば

・外壁塗装がキレイに仕上がらない。

・外壁塗装が早々にダメになる。などのリスクが生じます。

洗浄がおわり、汚れや旧塗膜を洗い流したら下地調整です。

下地処理はケレン作業です。

ケレン作業とは、ディスクサンダーという電動工具や、ワイヤーブラシ・研磨スポンジなどを利用して

金属質のサビや木材のサビ、洗浄で取れなかった旧塗膜などを手作業で除去する工程です。

セメントやモルタル質の外壁でのひび割れや穴が開いているとどんなに上から新しい塗料を塗装してもすぐに崩れてしまうので意味がありません。そのためにセメント・モルタル質の補修も行いました。

まず、劣化した部分をハンマーなどで叩いて落とし、その上から新たにセメントを打ってコテでならして補修しました。

下準備が終り、いよいよ塗装の準備が始まります。

まず、養生をしていきます。

養生とは外壁塗装を行う際に、塗装する箇所以外に塗料が付着しないようにビニール等でカバーする事です。養生をきちんと行う事で塗料が隣のお家の車に飛んでしまった!という近隣トラブルも未然に防ぐ事が出来ます。

ここから本題の塗装に入ります。

初めての自宅の外装塗装となれば、疑問店や不安な点がたくさん出てきますよね。

外壁塗装では前の記事でも説明はしたと思いますが、下塗り・中塗り・上塗りの3度の重ね塗りを

しっかりと行うことが重要です。

3度塗りは、下塗り剤を1度塗布(下塗り)したうえから、上塗り剤を2度重ね塗り(中塗り・上塗り)する流れとなります。

塗料メーカーは3度塗りを前提に塗料を作っているので、3度塗りをしてはじめ、塗料は本来の機能を発揮し、役割を果たすことが出来ます。

下塗りには外壁の小さなひび割れやくぼみを埋めて、表面を平らにする効果があります。

中塗りと上塗りの主な役割は外壁に防水性を持たせることです。

他業者が2度塗りや4度塗りの前提で話を進めてくる場合には、3度塗りではない理由を確認しておくといいでしょう。

外壁の色もカラーチェンジを何度もお客様と確認して決まった色で仕上げていきました。

色を決める際に、色見本をお渡しして選んでもらいますがどうしても色の種類も多いせいで幅が狭く選んだ色を実際に見ると薄く感じたりして違う色が良かったと後悔される前にお客様に何種類か選んでもらった塗料を壁に直接塗り、納得いく仕上がりをみて決めてもらっています。

before

after

見た目もガラリと変わり、印象がよりよくなりました。

今回は外壁の塗装のほかに、ベランダの床防水もしました。

ベランダ・バルコニーの床は、紫外線や雨の影響を受ける為、定期的に補修や防水工事を行う必要があります。今回施工したのはウレタン防水になります。

ウレタン防水とはウレタン防水材を下地に塗った後、メッシュのような補強布を張り付け、その上からさらにウレタン防水材を所定の厚さになるまで塗り重ねていき、上塗り剤で仕上げる工法です。

ベランダのほかに屋上の庇や塔屋の床もウレタン防水を行いました。

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after