【施工例】コロニアル屋根タスペーサー施工

屋根塗装とコロニアル屋根の縁切り(タスペーサー)の施工です。

今回はタスペーサー施工について説明をさせていただきます。

最近、新築で建つほとんどの家がコロニアル(スレート屋根)を使用してますね。

コロニアル屋根とは「スレート材」と呼ばれる薄い板状の屋根材の1種です。

コロニアル屋根には多くのメリットやデメリットがあります。

メリットとしては3つあります。

1.価格が瓦と違い安い。(瓦の価格はコロニアルの1.5~2倍程度です)

2.軽量で耐震性が高い

3.瓦に比べ施工が簡単で工事が出来る業者が多い

デメリットも同じく3つあります。

1.コロニアル屋根は瓦と違い耐久性が低くひび割れしやすい

2.劣化が早く、苔やカビが生えやすい

3.アスベストの危険性がある

2004年以前のコロニアル屋根ではアスベストを含んでいる危険性があることもデメリットの一つです。

古い屋根の解体時には注意が必要ですが、新しく使うコロニアル材にはアスベストが含まれていない為心配いりません。

先程デメリットで説明したように、瓦と比べて劣化が早く当然屋根塗装が必要ですがそれが原因で雨漏りが起こる事も有ります。

瓦屋根やスレート屋根の場合、屋根材と屋根材の重なり部分に隙間が設けられています。何のために設けられているかと言うと、通気と水分を排出するためです。

普通の雨の場合、屋根材の下に雨水が侵入する事はありませんが、横殴りの激しい雨の場合、屋根材の↓に雨水が入り込んでしますことがあります。この雨水や湿った空気の出口として隙間が設けられているのですが、この隙間がゼロだと侵入した雨水を排出できなくなります。

狭すぎると毛細管現象をおこして雨水を吸収してしまい、吸い上げられた雨水は防水シートを劣化させていき雨漏れの原因になります。

なのでスレート屋根の塗装で最も大事なのがこの数ミリの隙間を確保すると言う事です。

そのため隙間を確保するための施工は2つあります。

1つは手作業によって屋根塗装がすべて終わった後にカッター等で重なり部分に切り込みを入れ、隙間を確保する方法です。

2つ目はタスペーサーによって隙間を確保する方法です。

下塗りが終ったあと、重なり部分にタスペーサーを挿入し、隙間を確保します。

タスペーサーバネの構造で充分な隙間が出来る為、重ね塗りしても塞がれる心配がありません。

before

after